自覚的耳鳴りは最も一般的なタイプの耳鳴りで、本人だけが聞こえるものです。ほとんどの人はこのタイプの耳鳴を経験しています。自覚的耳鳴は聴覚系に障害のある場合、典型的な副作用として現れます。これは、脳内における音の処理に影響する部分の異常反応によって起きるとされています。大きな騒音の暴露によって引き起こされることもしばしばあります。
現れては消え、長さや強度が変わる可能性があります。耳鳴りが生活上、他の音より感覚的に上回ることで、必要な音に集中することが困難になり、多くの人々にとって葛藤となります。
今日までこの自覚的耳鳴の根本的な治療法は見つかっていませんが、様々な耳鳴り対処プログラムを用いることでその耳鳴りの苦痛度を和らげる(気にならなくさせる)ことができます。
近年では、そのようなプログラムの1つとして、耳鳴りの音から気を逸らす目的で、ノイズジェネレータや、補聴器をより積極的に活用いて周りの必要な音を脳に入れる音響療法が多く適応されています。また認知行動療法、自律訓練法や各種の薬物療法なども必要に応じて利用されています。